必要量のビタミンAに変わったβカロチンの残りは、老化を遅らせたり生活習慣病を予防する効果の高い抗酸化物質として機能します。
体内での酸化は体の大敵であり、それに対抗するのが抗酸化機能です。体内の細胞や組織は酸化することで機能が衰え、活性酸素によって酸化が進んでいきます。活性酸素はDNAを形成する核酸を酸化させてがん細胞を発生させ、脂質や中性脂肪に作用して過酸化脂質を作って体内の細胞や組織を破壊していき、あらゆる病気や機能不全につながっていきます。また、コレステロールが酸化されると過酸化脂質となり、血管の壁にくっついて動脈硬化や心筋梗塞をおこします。
抗酸化物質は、そうした原因となる活性酸素を抑制します。
また、にんじんに含まれるカリウムには体内のナトリウムを排出するはたらきがあるため、高血圧となる余計な塩分を排出することで、高血圧の改善につながります。
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