[[ にんじん健康らぼ。 ]]

■キャロット村のにんじんがおすすめ!

△にんじん以外の農作物

 キャロット村独自の農法で作られている農作物は、にんじんだけではありません。ここでは取材の時に紹介してもらった、にんじん以外の作物の例を写真を中心に紹介しましょう。

真鴨米
荒井さんに連れられて前田さんの田んぼへ行って来ました。田んぼの中に鳥がたくさん泳ぎながら、水の中の何かを食べています。前田さん曰く「真鴨農法」だそうです。

前田さんのお話によると、

鴨は草が大好きです。しかし、自分の背より大きく硬くなってしまった稲の苗は食べずに生えたばかりの柔らかい雑草を食べるのです。それだけでなく稲にとっての害虫であるイナゴやウンカも食べてくれるので、農薬を一切使わずに済むというわけです。

また、鴨が泳ぎまわってくれるおかげで、田んぼの土は酸素と混ざり合い、根から酸素が良く吸収されます。そして鴨の糞も肥料になるので、なおさら稲がよく育ってくれるそうです。
これが「真鴨米」の水田。これが1つのブロックです。 見て!このきれいな水。にごりがなく、まさにみずみずしい。 真鴨たちがせっせとお仕事中。見ていると、いちいち動きが可愛い(笑)。
真鴨たち専用の池。というか家? 周囲の青いネットと、上の白い糸は真鴨の保護用です。 一番高い位置にある水田なので水がきれいで、ほかの田んぼの農薬も混じらない。
田んぼの周りにはネットで柵をしてありますが、所々に通路があって鴨たちは餌(雑草)がなくなると次の田んぼに移動して行きます。苗の上には糸がたくさん張りめぐらされていましたがこれは稲を守ることよりも、鴨がカラスなどの他の鳥に襲われないようにするものだそうです。前田さんは鴨のことを「うちの従業員だ!」とおっしゃるだけあってとても大切にされているようです。

この田んぼがすごいのはそれだけではありませんでした。山裾にあるこの田んぼのそれより上には人家がなく、蔵王源流の湧き出した水が直接田んぼへ引かれているので、外部から汚染されることもありません。もちろん、育苗の段階から一切農薬は使わない完全無農薬栽培なんだそうです。

土壌には山形・真室川で生まれた「ワーコム」という微生物資材を14年間も使用し、理想的な土壌ができあがっているとの事でした。

わざわざ荒井さんがボクをこの田んぼに連れて来てくれたのは、ゲルソン療法による食事療法を実践されているガン患者の方にとっては、無農薬の玄米が非常に重要な食材なのだそうで、とても手間がかかりたくさんは作れないけれど、前田さんの真鴨米は本当に素晴らしいことをぜひとも見て伝えて欲しかったのだそうです。秋には鴨鍋パーティーにご招待していただけるそうなので(鴨は食べちゃうらしいです…)、稲刈りのレポートもぜひお楽しみに!

小松菜
これも完全無農薬でキャロット村のこだわり肥料で作られている栄養素いっぱいの小松菜。ビタミンやカルシウムやカリウムなど、ほうれん草とよく似た栄養素ですが、小松菜は野菜の中でもビタミンB2の含有量はトップクラス。風邪予防やガン予防や動脈硬化予防に効果があるといわれています。

担当している農家の加藤さんはとにかくアイデアマンで、肥料以外にもビニールハウスを独自に改良したり、細かく一定間隔の升目に苗を簡単に素早く植えていく工具を独自開発したり、クラシック音楽を小松菜に聞かせたり(効果のほどは聞くのを忘れてしまいました)、無農薬と肥料以外にもいろいろと改良中です。
ビニールハウス内の小松菜たち。 小松菜って条件がいいとこんな大きく育つものなんですね。 小松菜が大量に整列している絵はなんとなく美しい。
ビニールハウスの下の部分はネットに改造。これで虫をよけつつ通気を確保できているそうです。 普通はこの升目の容器に入った苗をピンセットでつまんで植えるそうですが、簡単に植える装置も開発済みとか。 苗を植えるための簡単な穴掘り工具も独自開発したそうです。